2026年02月07日

Public Image Ltd










English Summary:

Public Image Ltd. (PiL) were a British band formed by John Lydon after the breakup of the Sex Pistols, widely recognized as pioneers of post-punk music.
Their sound combined elements of punk, dub, experimental rock, and electronic music, expanding the possibilities of rock beyond traditional structures.
This article explores their role as a key transitional force connecting the raw energy of punk to the more experimental and atmospheric directions of post-punk and alternative music.

British post-punk / experimental rock band formed in 1978.

Public Image Ltd. represented reinvention after rebellion.
Where punk rejected the past, PiL explored new sonic territory.
They showed that rock music could become abstract, rhythmic, and conceptual.

For listeners exploring post-punk, alternative rock, or experimental music, PiL remains an essential reference point.

(ここから日本語本文)

Public Image Ltd.(PiL)は1978年に結成されたイギリスのバンドであり、パンク・ロックの終焉後に登場したポストパンクの代表的存在である。
中心人物であるJohn Lydonは、Sex Pistols の解散後、新しい音楽表現を模索する中でこのバンドを結成した。
彼らの音楽は、ダブ、実験音楽、電子音楽の要素を取り入れた革新的なサウンドによって特徴づけられ、ポストパンクを芸術的で実験的な方向へと押し広げた。
1979年のアルバム『Metal Box』は、ポストパンク史において最も重要な作品の一つとして広く評価されている。
Public Image Ltd.は、単なるパンクの延長ではなく、ロック・ミュージックを再構築した存在として位置づけられるバンドである。

系譜説明(Lineage)

Public Image Ltd.は、パンク・ロックの反抗精神を出発点としながら、音響的実験とリズムの再構築によってポストパンクという新しい音楽領域を切り開いたバンドである。
彼らの音楽は、単純なロックンロールから離れ、音響と構造を重視する方向へ進んだ存在として位置づけられ、その影響は後のゴシック・ロック、インダストリアル、オルタナティヴ・ミュージックへと連続していく。


代表曲(Key Tracks)
Public Image



Death Disco
This Is Not a Love Song
Rise
Flowers of Romance



セックス・ピストルズを脱退したジョニー・ロットンは、本名のジョン・ライドンと名乗るように。

1978年ジョン・ライドンは、ジャマイカで休暇を過ごした後、初期のクラッシュのギタリストであったキース・レヴィンや、ジャー・ウォブルに声を掛けて新バンドを結成。







そもそも、ライドンからすると、ロットン(腐った)という芸名!?自体気に入らなかった様で、自分の抜けたピストルズが腐って行くのを横目で見て、お前らがロットンなんだよと思っていたとの事w。

さて、ピストルズ自体はイギリスにおいて策士マルコム・マクラーレンの販促戦略もあり成功はしたものの、彼自身は散々な思いをしたので自分でコントロールできるバンドを作りたかったのだろうと思います。

彼は、雑誌のインタビューで本質を突く事を語っていました。(ロッキング・オン ROCK GIANTS 80’より)

●マルコムとしちゃあ、机にふんぞり帰って電話かなにかで尊大に振る舞っていればそれでよかったんだから、こんなボロいことってなかったろうよ。『どもども、私たちはトラブルメーカー、売りはバイオレンスでっす』とか売りこんでりゃあいいわけだ。

でも、そのバイオレンスを現実に生きて、ぼろ雑巾のようにされていたのはこの俺なんだからな。」

主要アルバム(Essential Albums)
・パブリック・イメージ - Public Image: First Issue (1978年)
・メタル・ボックス - Metal Box (1979年)
・P.I.L.パリ・ライヴ - Paris au Printemps (1980年)
・フラワーズ・オブ・ロマンス - The Flowers of Romance (1981年)
・ライヴ・イン・TOKYO - Live In Tokyo (1983年)
・ジス・イズ・ホワット・ユー・ウォント - This Is What You Want... This Is What You Get (1984年)
・ALBUM (1986年)
・HAPPY? (1987年)
・9/ナイン (1989年)
・グレイテスト・ヒッツ・ソー・ファー - The Greatest Hits, So Far (1990年)
・ザット・ホワット・イズ・ノット - That What Is Not (1992年)
・Plastic Box (1999年)
・Live at the Isle of Wight Festival 2011 (2011年)
・ディス・イズ・PiL - This Is PiL (2012年)
・ロックパラスト1983 - Live at Rockpalast 1983 (2012年)
・ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ - What The World Needs Now (2015年)
・The Public Image is Rotten - Songs from the Heart (2018年)

1978年12月ファーストアルバム「PUBLIC IMAGE」をリリース。


そのサウンドは非常に斬新であり、セックス・ピストルズのようなハードなR&Rを期待するファンは裏切ることになりましたが、まさにその後のニュー・ウエーブを象徴するような画期的なものでした。

Anarchy In The UK (Live)





結果的に、セックス・ピストルズでその当時のイギリスのロックシーンを一度破壊し、PILのこのファーストがその後のニュー・ウエーブ〜ポスト・パンクシーンを作る種を撒いたと思います。

Singles: 1979-1983, Volume 2




そもそもピストルズがNYドールズ後期のマネージャーだった、マルコム・マクラーレンがアメリカのNYパンクに衝撃を受けてイギリスに戻り自国でもパンクを流行らせようと画策したバンド。

Too Much Too Soon



マルコムの奥さんであったヴィヴィアン・ウェストウッドの破壊的なファッション。(その当時の話)

Vivienne Westwood ヴィヴィアン・ウェストウッド 財布 DERBY 長財布 ポシェット ショルダーウォレット 51050026 NEW EXHIBITION 18SS




[ヴィヴィアン ウエストウッド VIVIENNE WESTWOOD] ネックレス・ペンダント [並行輸入品]




バイオレンスな歌詞。しかし曲自体はポップでキャッチ―であり、徹底したスキャンダラスなイメージ戦略や実際のメンバーの破壊的な言動で噂が噂を呼んだ・・・

ある意味非常に商業的な意味合いが強かったバンドであった。

ライドン自身はアメリカでもピストルズの成功を望んでいた。
しかし、実際はツアーでもメンバーは麻薬中毒やら何やらでロクすっぽまともに演奏できない事や、実際に暴行の被害に合うなどライドンからすれば、やめたくて仕方がない状態だったのでは。

The Sex Pistols Invade America: The Fateful U.S. Tour, January 1978




Twelve Days on the Road





ただし・・・彼はマルコムの創造を遙かに超える才能とカリスマ的な存在感を持っていた。

でなければ、、あんな歌詞は書けないし、カリスマ的な人気も出なかった。さて話をPILに戻すと、特に初期のPILは強烈なインパクトを持っていた。

初期の頃のPILの写真集。



1979年にはセカンドアルバム「Metal Box」を発表。
当時、缶入りのレコードは非常に斬新なアイディアであり話題となりました。

またその中身も、非常にインパクトのある作品となっていました。
ジャー・ウォブルのうねるベースに、斬新なキースのギター、そこに絡むジョン・ライドンの不思議なボーカル・・

メタル・ボックス(セカンド・エディション)




Metal Box






「P.I.L.パリ・ライヴ」PILの初期のライブアルバムで、ライドン、キース、ウォブル、アトキンスというラインナップでは唯一のものとなります。

1981年「Flowers Of Romance」をリリース。
ドラムが暴れまくり、その上に呪術的なライドンのボーカルが漂い病的なギターが被さったようなサウンドは、非常に実験的で面白い作品。

P.I.L./パリ・ライヴ




フラワーズ・オブ・ロマンス(紙ジャケット仕様)






初来日公演の作品。ライドンのバックの看板が「カメラのさくらや」。

ライヴ・イン・TOKYO




ライドンとレヴィンは「Commercial Zone」を完成させますが、意見の対立でリリース直前にレヴィンが脱退、アルバムはお蔵入り・・
(キース・レヴィンの自主制作盤として発表)
1984年に「This is what you want, This is what you get」を発表。ヒップ・ホップが導入。

Moments Lost (C) Commercial Zone 2014 (feat. Kathleen M. Bonczyk)




This Is What You Want This Is What You Get





結果的にPILはロック・バンドというよりも、ライドン中心の流動的なプロジェクトとなっていきます。

1986年あのスティーブ・ヴァイ、ジンジャー・ベイカーや坂本龍一を迎えて「Album」を発表。レコードには「Album」ですが、CDでは「COMPACT DISC」となかなか洒落たタイトル。

album




Compact Disc





1987年「Happy?」を発表。元マガジンのジョン・マッギー、元ポップ・グループのブルース・スミスを迎えた作品。

1992年ハード・ロックよりのサウンドアプローチの「That What Is Not」を発表。
このアルバムを最後に活動を休止していましたが2009年12月にイギリスツアーで活動を再開。

Happy?/ 2011 Remaster




ザット・ホワット・イズ・ノット(紙ジャケット仕様)





9/ナイン(紙ジャケット仕様)





グレイテスト・ヒッツ・ソー・ファー(紙ジャケット仕様)




Plastic Box





2011年ライブアルバムをリリース、そして2012年・・・なんと1992年以来20年振りに新作をリリース!

「ロックは死んだ」という名言を吐いた、ライドン自身は・・怒れるオヤジとしてまだまだ死なない。シブトイッ!

Live at the Isle of Wight Festival 2011




This Is Pil , from UK)






Live at Rockpalast [DVD] [Import]




What the World Needs Now




PUBLIC IMAGE IS ROTTEN




■関連書籍等
ジョン・ライドンの自伝。パンク、ニュー・ウエーブ/ポスト・パンク期の裏側が垣間見れる快作。
「楽しんでくれよ、さもなきゃくたばっちまえ。」ライドンの序文より。

Still a Punk: ジョン・ライドン自伝




Anger Is an Energy: My Life Uncensored






Rotten: No Irish, No Blacks, No Dogs




ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984






rockin'on ロッキング・オン 1982年 11月号




パブリック・イメージ・リミテッド - ライブ・アット・エンモア・シアター、シドニー





ライドンのHP
http://www.johnlydon.com/jlhome.html


posted by Velvet Ashes | Japan at 08:23 | TrackBack(0) | Public Image Ltd | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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